キャッシュ=王様
どうもハーミットです。
投資においてキャッシュ(現金)の役割について見ていきます。
キャッシュ・イズ・トラッシュ
今、世界的に大幅な金融緩和が続いており、全面的な株高局面が続いています。
米国市場でも、3指数が最高値を更新する日も続いています。
そこでささやかれるのが「キャッシュ・イズ・トラッシュ」という言葉です。
これだけの金融緩和で株価が上がり、相対的に現金の価値が下がっているので、トラッシュ=ごみと形容されています。
現金をもっているだけ、資産の目減りの影響を受ける。もっているだけ無駄だということですね。
では、それでも現金を全く持たないという投資家もなかなか少ないと思います。
キャッシュ・イズ・キング
もともと大元をたどれば、こちらの「キャッシュ・イズ・キング」は昔から使われている言葉です。
現金は王様だというわけです。
無リスク資産であり、物を売買するには、この通貨である現金を介すことになります。
またリスク資産である株式などが暴落した際もこのキャッシュを持っていれば損失を最小限に抑えられます。
キャッシュは無リスク資産なので、安全弁として働くということですね。
また株価暴落の局面で、株の買い増しに必要となってくるのがこのキャッシュです。
このようにキャッシュは、リスク資産暴落場面で、守りと攻めの効用どちらも有していることになります。
ただ、普段は、インフレが進むにつれて価値が漸減して、それ自身では価値を再生産しないのがキャッシュです。
要は、多面性があるということです。
キャッシュ・イズ・トラッシュも株高の面からいえば真なり。
またキャッシュ・イズ・キングも株下落の場面からいえば真ですね。
現在のように市場が好調な時こそ、この基本的なところに立ち返り、キャッシュポジションについて再度確認していきたいものですね。
自分のリスク許容度を鑑み、また市場がどの局面なのか予想しながら、キャッシュポジションを考慮していくことになります。
有名なところでは、「100-自分の年齢」がキャッシュの割合にするのが最適である理論があります。
今、20歳なら20%がキャッシュで、80%がリスク資産(株)を持つのが効率的というものです。
年をとれば給与でかせぐ機会も減っていきますからリスク資産を減らしていくことになりますね。
ただ、キャッシュポジションに正解はないと思います。
しいて言えば自分が納得いく、心地よいポジションが正解なのではないでしょうか。
良い投資生活を
have a good time